トリクロール酢酸って知っていますか?塗るだけの花粉症治療(TCA治療)

トリクロール酢酸は結晶状の物質でその水溶液は強い酸性を示します。アレルギー鼻炎の治療(TCA治療)では、この酸の薬を鼻の粘膜に塗ることでアレルギーの反応が起こらないようにします。また皮膚科などでは、にきび跡や毛穴の開きなどに液薬を塗ることで肌を平らにさせたり、肌のターンオーバーを正常化させる治療を行っています。(TCAピーリング)

トリクロール酢酸の効果

勉強・仕事に集中できる

薬を飲むと眠くなる

テストや受験が心配

大事な仕事でくしゃみが不安

メイクでおしゃれができる

肌がかゆくてカサカサ

春先はマスクがないと生きていけない

花粉症の鼻水が、タラタラタラ止まらない。

おでかけが楽しくなる

入学式・卒業式があるのに・・・

スポーツを思う存分楽しみたい

妊娠中や授乳中で薬は飲めない

  • 薬を使っていても鼻づまりや鼻水の症状が強い人:特に鼻詰まりが強い人が効果的です。手術後も局所ステロイドスプレーや内服薬、花粉症の予防策をとったほうが快適に過ごせます。
  • アレルギーの薬を飲むと眠くなる人:車の運転などで効きの良い薬が飲めない人、受験生などはトリクロール酢酸治療と局所ステロイドスプレーを併用すると快適に過ごせます。

よくある質問(FAQ)

トリクロール酢酸はどんな手術? 

アレルギーが原因で過敏になっている下甲介粘膜にトリクロール酢酸という薬液を塗り、アレルギー反応を起こしにくい粘膜に変性縮小させます。粘膜が変性縮小することにより鼻づまり、くしゃみ、鼻水が軽減します。安全性の高い手術です。

新型コロナが流行時でも手術は可能?

焼灼時にエアロゾル(煙)が出ないので新型コロナ流行時にも施行可能です。

子供でもできるの?

特に年齢の制限はないのですが、じっとしていられない小さな子供は難しいので小学生位から可能です。

手術はいつ行ったらいいの?

いつでも可能ですが花粉症に対して行う場合は12~2月中旬くらいがベストです。通年性のアレルギー性鼻炎はいつでも可能。

手術の効果はどのくらい続くの?

持続が通常3~6か月の為、1シーズンの効果ですが繰り返し行うことが可能です。

手術時間や費用は?

麻酔15~30分程度、手術時間は3分です。費用は7000円前後です。

手術は痛くないの?

鼻粘膜の麻酔をするため、麻酔液を浸したガーゼを鼻の中に挿入するのですが、人によってしみるようです。手術は痛くありません。術後3日程度、鼻詰まりがありますが軽度で治まります。

術後の注意は?

手術当日は鼻を強くかむこと、飲酒は禁止です。

術後の通院は?

手術から1週間後の再診で鼻内の状態が良ければ通院は終了です。(10人中9人は手術後1度の再診)

トリクロール酢酸手術当日の流れ

  1. 体調不良や上気道炎(風邪)などがなく手術可能か確認します。
  2. 鼻の中に麻酔薬のついた綿を入れ粘膜の表面を15~30分麻酔します。鼻の中に注射などは行いません。
  3. トリクロール酢酸のついた綿棒で下鼻甲介を化学焼灼(塗るだけです)。手術時間は3分程度。
  4. 手術後の状態を内視鏡で確認。場合によっては追加焼灼。
  5. 体調不良などないことを確認し帰宅。

花粉症にお勧めの手術はトリクロール酢酸 >アルゴンプラズマ手術 >レーザー手術です。

重症の人や強い効果を期待する人にはアルゴンプラズマ手術お勧めします。

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